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日本における火葬場からの棺の要求要件と対応について
(2007 年 10 月火葬研究協会大会で発表)
*環境にやさしいエコ棺エコフィン[ノア]をより良くする為に、私たちは燃焼実験を繰り返し行い、得られるデータをもとに改善し、より良い製品づくりを目指ししています。
以下は2007年に開催された火葬研究協会で発表した内容です。
日本における火葬場からの棺の要求要件と対応について
増田進弘*1

環境問題に配慮した棺の開発について
Study on burning of Coffin which is made from corrugated cardboard.
( 2006 年10 月火葬研究協会大会発表)
○増田進弘*1
**環境にやさしいエコ棺エコフィン[ノア]をより良くする為に、私たちは燃焼実験を繰り返し行い、得られるデータをもとに改善し、より良い製品づくりを目指ししています。
以下は2006年に開催された火葬研究協会で発表した内容です。

ダンボール製コフィンの燃焼について
( 2003 年10 月火葬研究協会大会発表)
Study on burning of Coffin which is made from corrugated cardboard.
○増田進弘*1
**環境にやさしいエコ棺エコフィン[ノア]をより良くする為に、私たちは燃焼実験を繰り返し行い、得られるデータをもとに改善し、より良い製品づくりを目指ししています。
以下は2003年に開催された火葬研究協会で発表した内容です。
1.はじめに
現在、環境への取り組みは世界的な規模で、生活の様々なレベルで実施されている。また、企業も環境を意識した資材調達と製品開発なくしては、成立しない時代になっている。しかし、葬祭業界に於いては、あまり環境について取り組まれていないのが実情である。超高齢化社会を迎え、今後数十年にわたり死亡者数は増加し続けて行くことからも環境に優しい製品開発は急務である。
火葬時の環境問題について、これまで副葬品については議論されているが、柩(以下コフィン)に関してあまり例が無い。一般的な木製コフィンの重量は 20kg 程度あるため、燃焼が環境に与える影響が全く無いとは言えない。そこで国内で通常使用されている合板製コフィン(ベニヤ製フラッシュ構造)とコフィンを、それぞれ実際に使用されている火葬炉で燃焼させ、燃焼状況や環境性等について調査、分析を行うこととした。得られた結果をもとに、今後の特殊三層ダンボール製コフィン製品開発のための資料を得ることも目的とした。

物流に於いては、鉄道輸送、海上輸送、トラック輸送という順位で海上輸送が環境面では優れていると言われている。しかし、散骨というプライベートな航海となると話は違うようだ。
散骨を専門に事業化している有限会社風(神奈川県北田亨代表)では、昨年4月より散骨に使用する船をモータークルーザーからヨット(セーリングクルーザー)に変更した。地球の温暖化防止の為に、燃料となる軽油のエネルギー資源節約と二酸化炭素の排出削減が目的だ。詳細を風の北田氏に聞いてみた。

■ 棺1本からのCO2排出量?
仮に棺1本30kgとしますと、大雑把ですが約50%が炭素量になり、燃焼により約55kg-CO2排出します。年間の排出量(2005年の死亡者数)を計算しますと、108万人×55kg-CO2で約6万トン-CO2となります。
■ 1回の火葬から排出されるCO2量は?
灯油・・・2.492kg-CO2/リットル*
都市ガス・・・2.108kg-CO2/m3*
・ 灯油の場合:平均70ℓ×2.492kg-CO2=174.44kg-CO2
・ 都市ガスの場合:平均72m3×2.1084kg-CO2=151.776kg-CO2
* 二酸化炭素排出係数(環境省 排出量算定方法に関する検討結果(平成14年8月))
**人間ひとりが普通に生活するだけで年間320kg-CO2排出されると言われています。
■ 年間に火葬で排出されるCO2量は?
日本の火葬場が全て灯油をエネルギーとしているとした場合で
174.44kg-CO2×108万人=188.395.200kg-CO2=約19万t-CO2も排出されています。
■ 葬儀施行のどのような場面でCO2は排出されているでしょうか?
・ 葬儀施行の為の業務車両・・・ガソリン、軽油の使用に応じて
・ 営業車両・・・ガソリン、軽油の使用にに応じて
・ ご遺体搬送用車両・霊柩車・・・ガソリン、軽油の使用にに応じて
・ 棺・・・重量の50%が炭素。軽量な棺ほど排出量は減ります。
・ 葬儀ホール&火葬場(エアコン、照明、PC、電気機器、その他)・・・電気の使用量に応じて
・ 火葬・・・燃焼エネルギー

■1年間に合板が使われているかご存知ですか?
現在最もポピュラーな棺1本(心材も含めて合板に換算)に必要な量は、1820×910mmサイズの合板が約8枚です。2005年の死亡者数約108万が全てこのサイズの合板製棺を使用し葬儀を執り行ったとして計算しますと、約1.080.000人×8枚=約8.640.000枚
3mm厚の合板として、一枚一枚積み上げると、なんと25,820mになり、富士山(3776m)の約7倍になります。1年間に燃えてなくなっています。今後死亡者数が増え続け170万に達し、このまま合板を使い続けた場合13.600.000枚で40.800m!で富士山の約11倍近くまでになります。
ちなみに日本で1年間に生産される家具につかわれている熱帯材を合板に換算して積み上げると、富士山の300倍もの高さになるそうです。
25.820メートル=約7倍
■ 火葬に必要なエネルギー量は?
現在、火葬場で主に使われているエネルギーは灯油または都市ガスが主流で、古い所では重油が使われています。
1回の火葬に必要なエネルギー量は平均すると、灯油70ℓ(18ℓポリタンク約4本)、都市ガス72m3と言われています。例えば4人家族の標準家庭が1ヶ月に使用する都市ガス量は54m3ですから、1回の火葬で1,3ヶ月分程使ってしまいます。
■ 1年間に使われるエネルギー量は?
灯油を例にして計算してみましょう。108万人×70ℓ=75.880840ℓ
タンクローリー車(3万ℓ)で2530台分!?!?
とにかくすごい量です。
2530台分

■棺の素材
国内で使われている棺の素材は、天然木(桐、檜、樅などの無垢材)と合板(表面材にプリント、天然杢突板、布などがある)の大きく分けられ、約95%は合板製です。
■合板について
「合板」とは、原木を大根のカツラムキのように薄く剥いたもの(単板=Veneerベニヤ)を乾燥させ、奇数枚の単板を繊維方向(木目方向)が交差するように積み重ね接着剤を塗布して貼り合わせて1枚の板にしたものをいいます。例(下図):5プライ(5枚合わせ)合板の構造木材は、特に日本のような高温・多湿の環境では現代でも欠かせない材料です。
そこでそんな高温・多湿の日本の環境にも順応する木材の優れた特性を備え、さらに、木材の持ついくつかの欠点を製造技術で補整し、木材より強く、幅広で、しかも伸び縮みの少ない優れた材料に作り上げたのが「合板」なのです。
その一般的特長として、
1.重さの割にその強さが大きい
2.広い面積が得られる
3.伸び縮みが少ない
4.切断、釘打ちが容易である
5.面としての強さが得られる
6.木材だから熱伝導率=小、比熱=大
7.乾燥木材だから電気伝導性が少ない
8.木材だから音・機械的振動の吸収性がある
9.木材だから視覚・触感に優しい
10.木材だから和らかな感覚を与える
などがあげられる。
「合板」は多くの種類が流通し、製品化され、日常生活のいたるところで見受けられ、気づかないところで、実際には生活に密着した基礎資材となっています。棺もほとんどが合板製で、合板の製造に使われる接着剤がフェノール樹脂系、ユリア(尿素)樹脂系、メラミン樹脂系が使用され、燃焼温度は高いが窒素分を含んでいる事から燃焼時にNOX(窒素酸化物)などの有害ガスを排出しています。また、合板は熱帯雨林のラワン材が主に使われ、皆伐や違法伐採(50~80%が違法伐採と言われています)により熱帯雨林は破壊され、伐採地では洪水などの自然災害や地球規模では温暖化の要因とも言われています。


Point1 日本は超高齢化社会
日本は超高齢化により今後30年間、毎年1%づつ増加し続け2038年には年間死亡者数170万人をピークにして、その後徐々に減少して行くと言われています。
死亡者の増加に伴い、必要な資源やエネルギーが増え続けていきます。また、世界の人口の増加。日本だけが資源を必要としているのではありません。世界中で資源が必要です。
Point2 日本の棺のほとんどが熱帯材の合板製
棺のほとんどが熱帯材のラワン合板で出来ています。地球の肺と言われている熱帯林を破壊し、地球温暖化の要因とも言われています。そして、その熱帯材は50〜80%が違法伐採というデーターもあります。
知らずに知らずのうちに環境に負荷をかけてしまっています。

1秒間にサッカーコート1面分の森が失われています。

Point3 棺のいのちは短い
伐採→合板加工→棺製造→火葬・・・棺の目的は火葬にあり、他の木製品と異なり100年近くかかって成長した熱帯林を、短時間で燃焼し同時に熱帯材に固定されていた炭素(C)が燃焼で二酸化炭素となって排出されてしまいます。
棺は製品の性格上、リサイクル、リユースができません。省資源化が必要とともに、天然林(原生林や二次林)の木材を使わないで、持続生産が可能な植林木の利用が必要です。