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 また夫婦の話。
京都の町家を舞台にした、地味で、しっとりした話。
 二人で暮らしてきて、老齢に差し掛かる夫婦。
どちらかが先に逝けば、どちらかが遺される。
これ、結構答えのない重い問題だが、じっくりと受け止めて生きている。
そんな中、妻がALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症する。
全身の筋肉が徐々に弛緩していき、最後は内臓の機能や呼吸までもが影響を受けて死に至らしめる難病。
絶望的な状況ながら、夫は無骨ながらも懸命に妻を看病して、残された時間を穏やかに過ごそうとする。

 時にタイトルがすべて。
現在、劇場公開中。
前回に引き続き夫婦の話。

「いつも愛妻家」でも、もっと意思強く「いつでも愛妻家」でもない。
人によってはそういう方もだが、「今度も愛妻家」、ではない。

"死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。"
これは確か村上春樹の昔読んだ短編の中にあった言葉。

"死が二人を分かつまで"
結婚式などの宣誓の時にも聞きますが、僕には鮎川哲也の短編ミステリを思い出させます。

「今度は、愛妻家」
タイトルは雄弁です。