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物流に於いては、鉄道輸送、海上輸送、トラック輸送という順位で海上輸送が環境面では優れていると言われている。しかし、散骨というプライベートな航海となると話は違うようだ。
散骨を専門に事業化している有限会社風(神奈川県北田亨代表)では、昨年4月より散骨に使用する船をモータークルーザーからヨット(セーリングクルーザー)に変更した。地球の温暖化防止の為に、燃料となる軽油のエネルギー資源節約と二酸化炭素の排出削減が目的だ。詳細を風の北田氏に聞いてみた。
・変更前と現在とを比較
「当然、スピードは遅くなったが、出発する港を散骨海域の近くにすることにより、時間的問題を解決した。モータークルーザーは、強力なエンジンで波を乗り越えてワイルド走るが、ヨットは波をナゾル様に走るため乗り心地はマイルドである。好みの問題であるが、ヨットに替えて好評である。海況(風力、風向、波高等)が良ければ、乗客と相談し、エンジンを止め帆(セール)で走る。セーリング(帆走)は独特の動き(ヒール、ローリング等)をするが、静かに、波、風、自然との一体感を堪能できる。そして、更に燃費は向上する。」(北田氏)

■オンディーヌ Ⅴ
42フィートクルーザー
ディーゼルエンジン
散骨1航海:約2時間
軽油使用量:160リットル
二酸化炭素排出量:160l×2,64kg-CO2=422,4kg-CO2

■オンディーヌ Ⅶ
42フィートヨット
セール+ディーゼルエンジン
散骨1航海(約2時間)
軽油使用量:22リットル
二酸化炭素排出量:22l×2,64kg-CO2=58,08kg-CO2
86%の削減!である。
さらに年間で比較してみると、散骨実施回数100回として
オンディーヌ Ⅴ:160リットル×100回=16,000リットル
オンディーヌ Ⅶ:22リットル×100回=2,200リットル
マイナス13,800リットル!
200リットル入りのドラム缶で69本分の省エネルギーであり、CO2排出量では38,432kg-CO2の削減量となりかなりの環境貢献である。
自分らしい葬送が求められて、個性化する傾向の中で、散骨という新しい葬送サービスに於いても環境へ配慮する姿勢は、サービスを提供する専門業者として今後必須条件であり、サービスの提供を受ける遺族にとっても大切な選択基準となるだろう。

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